テンカラーズ&木村一成写真事務所公式サイト アマゴンスキー on the web テンカラ雑記2017年版 その1

子どものためのテンカラ入門
(大人も読んでくれると嬉しいな)
第二回 とりあえず覚えてほしいこと
2017.4.17・記


テンカラ入門によい季節到来です。(モデル・イツキ君)

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前回の更新から随分間が空きました。
HP開設から今年で16年目、相変わらず更新頻度は低いですが、時々見に来てくださるとうれしいです。

子どものためのテンカラ入門第一回を昨年書きました。
続きを書かなければと思いながらも、自分ごときが書いていいのか迷いました。
なぜなら世の中には名人達人仙人上手がゴマンといらっしゃる。
テンカラは人それぞれ方法や考えが違うので、あれこれ書くと人の釣りを批判していると誤解されることもあります。
それに、このHP開設以来、技術論と釣果の具体的数字はあまり書かない方針できましたし。

しかし、私も齢50を過ぎ、やりたいことはやっておこうという気になりました。
テンカラ界(んなものホントはないけど)の浦島太郎も、ホントのお爺さんになってしまいます。
もっとも私ごときが書いても、なんの影響もないことに気付いたからでもあります。
という開き直りもあって、のんびり気楽に書こうと思います。
他人のテンカラを否定する意図はまったくありませんし、私の方法を広めようとも思いません。
子どものためのとしましたが、どなたでも興味があれば読んでいただければ幸いです。

さて、前回は仕掛けの準備を取り上げ、動画でも紹介しました。
クラシックレベルラインテンカラ 仕掛けの結び方
クラシックレベルラインテンカラ 毛バリの巻き方 その1
クラシックレベルラインテンカラ 毛バリの巻き方 その2

今回は、理屈はいいからまず釣ってみよう、がテーマです。
仕掛けができたら、とにかくなにか釣ってみたいと思うものです。
まぁ、私なら思います。
ハヤとかカワムツでもいいので、毛バリに反応する魚がいる川が近くにあれば、そこからでも構いません。
魚がいないところで毛バリをどんなに投げても釣れることはありません、むなしいです。


いずれにせよ現場で仕掛けを準備したら、すぐに毛バリを投げたいのですが、その前にやることがあります。
準備体操?
それもやらないよりはやったほうがいいですが、それよりレベルラインの巻きグセを取ることをやってください。
私はラインを木の枝などに片側を結んでギュウッと引っ張る方法を行っています。
榊原さんから教えてもらって以来、ずっとこの方法です。
ヨリが一発で取れます。
他にもいろいろ方法はありますが、これが手っ取り早いです。

さて、テンカラで主にやることは、振り込み、アワセ、取り込みの三つです。
アプローチとか流れの読みとか大事なことは他にもありますが、それはまた後日。

まず、振り込み。
俺は誰?の振り込みではありません。
キャスティングといったほうが現代的でしょうか。
コツをひとつだけ書くなら、振り上げたとき竿は垂直の位置で止める、です。
90度とか12時の位置ともいいますが、垂直で一旦止めるつもりでいてください。
あとは試行錯誤してもらって、気楽にやるほうがいいと思います。

次に、アワセです。
テンカラでは魚の食いを見て、もしくは感じてアワセを入れるのが醍醐味です。
向こうアワセというラッキーなこともありますが、自分でここだ!と決める嬉しさは格別です。
テンカラのテンションが最大に上がるのはアワセの瞬間と思います。
まぁ、これも難しい理屈は後にしましょう。
スナップを利かせてコンパクトにピッとアワセを決める、こんな気持ちで取り組んでください。

最後に取り込み。
これを美しく決めるのもテンカラの楽しさです。
ラインをつかもうとして自分が前に出ると、ラインが逃げるという愚を私も昔はしていました。
川原で右往左往するのは、他人が見ていなくてもちょっと恥ずかしい気がします。
これは、振り込み、アワセ、取り込みまでずっとしゃがんで練習すればいいです。
立っているとついつい足でラインを取りにいきます。
動かずラインをつかむようにすれば、自然な動きで取り込みができます。

ここまで、下の動画で見てもらうと分かりやすいです。
振り込み、アワセ、取り込み とりあえず覚えてほしいこと

動画は参考程度になればと思います。
動画は分かったような気になりますが、ある一面を表しているに過ぎません。
撮影して編集した自分がそういうのですから間違いないです。
実際に自分で経験的に覚えてもらうとよいです。

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さて、今年もテンカラが楽しい季節がやってきました。
我が家から近い渓流でもアマゴが毛バリを元気に追ってくれます。
まだまだ小ぶりなサイズが多い時期ですが、釣りきられなければ良型に育つものもいるでしょう。
乱獲は慎んでほしいと 切に願います。
リリースするにしても、ボチボチ釣れたらよしとするのがカッコいいと私は思います。



春の到来を告げるアマゴたち、毛リへの反応がすこぶるよいです。


イツキ君もライズするアマゴを狙ってヒット! テンカラならではの快感でしょう。


  

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