テンカラーズ&木村一成写真事務所公式サイト アマゴンスキー on the web テンカラ雑記2016年版 その3

テンカラミーティングの写真講座
2016.6.1・記


藤の花びらがテンカラ盛期を象徴する。


去る2016年5月28日(土)29日(日)の両日、石徹白にてテンカラのイベントがありました。
テンカラ大王、石垣尚男先生主催によるテンカラミーティング2016です。
私は渓流魚の撮影講座を担当させていただきました。

今までも同様の講座を何度か受け持たせていただきました。
この講座は私なりに意義を感じ、機会があれば喜んで受けさせていただいています。
毎回、ビクのかわりにカメラを、魚拓のかわりに写真を、というお話をします。
(たまに言い忘れます・・・)

釣った魚をビクに入れて持ち帰れば、その分川から魚がいなくなります。
でも、魚を写真に残して満足できれば、その魚をリリースできます。
そうすれば、川に魚がたくさん残りますよ、ということです。

現在では、WEBがありSNSを使って多くの人へ自慢話ができるようになりました。
まぁ、この手の自慢話は、テヤンデェ〜!と反感を買うことも多いです。
それでもWEBに写真をUPし自慢して済むなら、キープして魚影を減らすよりはマシなのかと思います。
もっとも、キープもせず、写真も撮らず、さらりとリリースできれば、これが一番カッコいいでしょうね。

さて、釣りをしながら渓魚をカメラで写すとなると、意外と面倒なことも事実です。
ビチビチ暴れてじっとしないし、 撮る前に逃げてしまうし・・・。
ええ〜い面倒だっ!てコロして写したら何の意味もありません。
よく、新聞紙にバァ〜ッと魚を並べて撮った写真を見かけます。
並べるご苦労はお察ししますが、キープして殺した魚ですから逃げも動きもしません。
撮影は簡単でしょうが、これを気分よく見る人ばかりとは限らないのです。

そんなこともあって、講座では魚をおとなしくさせる方法や、弱らせず撮影してリリースする方法をお伝えしています。
写真の見栄えをよくするコツも、お伝えしています。
少しでも見栄えよく写せると、写真が楽しくなります。
写真が楽しくなれば、釣り以外の楽しみをひとつ手に入れたことになります。
わずかな釣果しかなくとも、素敵な写真が残れば相当な満足感が得られるのではないでしょうか。
そして、20cmの魚でも気に入った写真として残すことができれば、尺モノのような満足感に変わると思います。
(そりゃねぇ〜だろ〜、という声も聞こえてきますが・・・)

人より上手に撮ろうとか、そんなことは考えないほうがいいです。
人と比較すると、つまらなくなります。
それはテンカラも一緒でしょうね、自分は自分の遊び方でいいのです。


恐ろしげな人々に囲まれ、ビビりながらのレクチャーです。


撮影実習の様子、撮影用プールの造り方や魚体の扱い方、カメラ操作を説明します。


ご自身で釣ったアマゴにレンズを向ける、至福の時ではないでしょうか。


マツがこんな連続写真を撮りました、イワナが虫を捕食する瞬間です。
毛バリにはソッポを向いても、本物は見逃さず食べるんですね。
大きなバッタも試しましたが、躊躇なく食べちゃいました。


テンカラ少年イツキ君もテンカラミーティングに参加しました。
小さなテンカラ大王ですね。


そして、イツキ君は大王の講習を受けている最中にイワナを釣りました。
大人のテンカラ師がひしめく激戦区で、よくぞ釣ったものです。
対岸の竿抜けを狙ったそうで、感心、感心。


コタ君とアマゴンスキーが見守るなか、イツキ君は黙々と竿を振ります。
手にコタが、いやタコができるほど振っていました、熱心、熱心。


5/29の参加メンバーです。両日でのべ100名以上の参加があったそうです。


マツが私を撮ってくれました。
このように撮ってもらえることはまずないですねぇ。
マツは写真がウマイので嬉しいショットです。


そしてもう一枚、マツが撮影した素晴らしい写真をご覧ください。
石徹白ではこんなに多くの星が見えるのです。
ただし、これは相応のテクニックがないとできない写真です。


  

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