テンカラーズ&木村一成写真事務所公式サイト アマゴンスキー on the web テンカラ雑記2008年版 その4

「石徹白にて


峠川で竿を振る、テンカラの鬼・榊原正巳氏。

2008年6月7日と8日の二日間に渡り、第9回石徹白フィッシャーズ・ホリデーが開催されました。
昨年は重油流出事故の影響で開催されなかったので、本来なら峠川C&Rイベント10周年ということになります。

今、峠川は驚くほど魚影が濃いのです。
アマゴよりイワナが多いのですが、よく肥えて力強い引きをみせてくれます。
やさしくリリースをすれば、放流に頼らずとも自然繁殖だけで魚が増えることを実証した川といえるでしょう。
C&Rがうまく機能しない川も多いと聞きますから、峠川は奇跡の川ともいえます。
ここまでC&R、自然繁殖の成果がはっきりと出た川は他にないのではないでしょうか。

と、堅苦しい話はひとまず置いといて、石徹白FHの模様をご覧ください。


レベルラインテンカラクラブのブース。
DVDや竹竿、中古釣具などの販売、展示をしました。
サウスポー大野と虫クンが主に店番してました。


毎度おなじみ、豪華ゲストの皆様。
左より佐藤成史氏、岡田裕師氏、榊原正巳氏、石垣尚男氏。


竹竿の市橋先生と鬼の榊原さんが何やら熱く語らっています。

 
テンカラ大王と鬼の講習会。二人とも女性への指導は特に熱心だったような・・・。

 
ビギナーのSさん、あっという間にテンカラウイルスに感染。
すでに重症のようで、テンカラの魅力にハマッてしまいました。


大勢の人に攻められたポイントでも、正しく流せばきちんと釣れました。
峠川では尺モノだって珍しくありません。
これは31センチのイワナ、リリースを繰り返せば魚も大きく育ちます。


夜は恒例のバーベキュー。
CoCoさんとホエール・オガチャンが採ってきた山菜もウマカッタ。
しかし、テンカラ大王付近の肉は異常な早さで消費され、一口も食べられなかった人もいたようで。


BBQ後のテンカラ組記念撮影。
毎度前列で横になるのはタジマッチ。

 
二日目の朝、イワナが鬼の竿を絞る。
というか、竿はマエダさんのだけど・・・。

 
ザッシーもヒレピンの綺麗なイワナをヒット。
スレスレ、カンカン照りのシブい条件のなか見事釣りました。

さて、フィッシャーズ・ホリデーから一週間後、石徹白に遠くアメリカから一人のフライフィッシャーがやってきました。
アメリカ在住とはいえ、大阪生まれの石村美佐子さん。
しかし、な、なんと、ワールド・フライフィッシング・チャンピオンシップ、チームジャパンのキャプテンにして創立者!
そんなすごい人が今回はテンカラに初挑戦、テンカラ大王の指導を受けることに。
フライで一流の方ですから、テンカラのなんたるかもすぐに理解されたようです。
釣りもさることながら、人柄がすばらしい!
名人は人を釣るといいますが、まさに石村さんの人柄に惹かれました。


さすがレベルラインテンカラでもタイトループを描いてキャストします。
力まずしなやかなキャスティングです。

 
C&R区間に比べ少ない魚影、さらに先釣者の影響もあって激シブの石徹白川本流を遡行します。
虫クンとはとくにウマが合うんでしょうねぇ、なんだかよく似てるっていうか姉と妹みたいな感じです。

 
テンカラ大王の面目躍如!
厳しい条件のなか幅広アマゴをヒットさせました。


石村さんは川だけでなく、石徹白の森や風土にも興味を持たれたようです。
白山中居神社の後ろの山にはブナの原生林があります。
そのなかに屹立する浄安杉を見に行くことに。
石徹白大杉とはまた違う魅力を持った見事な木です。


  

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