先日の石徹白でのイベントの折、郡上の開業医である市橋先生と知り合いました。このと
き持参された自作のテンカラ竹竿を見せていただき、カーボンロッドにはない独特の粘りとしなやかさに魅了されました。釣り好きが高じて岐阜市から郡上八幡
に引っ越してきたといいますから、筋金入りの釣り好きとお見受けしました。テンカラだけでなく、餌釣り、鮎釣りも楽しまれるし、フライフィッシングの経験
もあって相当なベテランです。おそらく診療がなければ川に立っているのでしょう。
過日機会があって釣りに誘っていただいたのですが、自作の竿で優雅に毛バリ釣りを楽しまれる姿が自然と渓流の風景に溶け込みます。毛バリケースまで手製
と凝っていて、中には美しく巻かれたドライフライが詰まっていました。伝統的な和竿とドライフライというミスマッチがおもしろく、ただ風流で竹竿を振るの
ではなく、自分が納得する釣りスタイルで楽しんでみえるのです。釣果を追い求めるのなら既製品の道具のほうがよいでしょうが、愛着がわく手製の道具で遊ぶ
のも格別な楽しさがありそうです。

手作りの毛バリケースも味わい深い。
樟脳の原料となる楠で作るというこだわりよう。
郡上ビクまで自作されるというから相当に器用な方である。
所変わって山陰は鳥取にも永登さんというランディングネットを自作されるテンカラ師が
いらっしゃいます。というより永登さんの場合はプロの領域であって、ランディングネットのみならず商品として木製家具、彫金、なども売っていらっしゃっい
ます。ついには自作の究極、ログハウスまでご自分で建てているから驚きデス。
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先日、永登さんから渓魚の写真を送っていただきました。家のすぐ近くで美しい魚たちがすぐに釣れるといいますから、ウラヤマシイかぎりです。

永登さん自作のランディングネットと天然イワナ。

ホレボレするような山陰の美しいヤマメ。
川が相当にいいのだろう。