木村一成写真事務所公式サイト アマゴンスキー on the web テンカラ雑記2005年版 No.4

春、アララ・・・。

 2005年、今シーズン初頭の釣行は、競馬のハルウララのように負けっぱなしでした。 春なのに涙がこぼれます。春、アララ・・・。
 3月中、ホームフィールドでは反応すらないボウズの日が何度もありました。4月に入ってからも積雪が例年より多く、雪代が大量に出て増水しっぱなし。こ んな時期は暖かな日にこそ雪代が多く出ますので、人間には快適な気温でも渓魚は動きません。さらに昨秋に出た大水によって、川によってはかなりの 被害を受けたようで、平日は各所で災害復旧工事が行われ、セメント混じりの泥水が川に入ります。なかなか好条件に当たりません。そんな時に行くなって?  そうですね・・・。
 で、4月半ばを過ぎたころ、雪代が落ち着いた川ではようやくテンカラらしい釣りができるようになりました。でも以前より魚影が薄くなった川が多いようで す。なにせ一 昔前なら下手な腕でもそこそこ釣れたのですから。今でも腕はよくありませんが、もう少し釣れてもいいだろうにと思います。
 それほど釣れていませんので、今回は近況報告程度の雑記更新にてお許しください。
 

木曽川支流にて。
この場所では奥の岩の下から丸太のようなイワナがニューッと。
でも毛バリをジッと見てからUターンして、二度と出てきません。
賢くて 警戒心が強いから今まで釣られず大きく育ったんでしょう。
結局この日はボウズでした。
せっかく掛かったアマゴもバラしちゃったし、腕が悪いんですよね〜。
小型ながら弟子は釣ってますので師弟逆転です。
ほらね、↓



美しい渓相に心洗われる・・・・。
釣れないときの独り言です。


石徹白C&R区間には4月に入ってもこんなに残雪が。
水は身を切るような冷たさです。
それでも少しは釣れたので、やはり魚影が濃いのでしょうね。
安易な放流に頼らず、天然を自然繁殖させている石徹白C&R区間はさすがといえます。


郡上にて。
綺麗な魚体でしたが、白点が多いニッコウ系イワナでした。
近頃は郡上でもこんな感じのイワナばかり目立つようになりました。
水温が低い時期は波に毛バリをうまく沈ませてやらないと食ってくれません。
ほとんど脈釣りのような感じになります。


雪代の増水が落ち着いて平水になった暖かい日、郡上では今年初めて巡り合った好条件だったのですが・・・。
この日を待っていたかのように釣り人もたくさん出てきました。
当然ながら魚は怯えて出てきません。
太陽が山に隠れたころ、ようやくイワナが出はじめました。


御嶽山山麓の渓にて。
初夏を思わせる陽気のなか、コゴミを採りながら釣り上がりました。
するといかにも出ますって感じのポイントが。
そっとかがんでアプローチ。
すると、このタナビラは毛バリをゆっくり追って出てきました。
緩やかで透明度の高いポイントでしたから、突っ立っていたらまず釣れなかったと思います。


上のアマゴと同じ川で出た20センチくらいのイワナです。
白斑も少しありますが、 朱紅斑が目に鮮やかでした。


こちらは本流のニッコウ系イワナ。
遊泳力が強くて元気がありました。
ヒレもしっかりしていました。

  

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