2003年解禁に際して 「本邦初公開!!テンカラ大王のソバ打ち
実演」
今年も解禁しましたね。まだ解禁していない地域もありましょうが、嬉しいことにワタクシの住んでいる辺りの河川
は解禁しておるのでございます。まだ一度も行ってませんが・・・。
さてさて解禁に際して何でソバ打ちやねん!とお思いでしょうが、実は解禁日を直前に控えた時期にテンカラ大王こと石垣
尚男教授が直々に手討ち、ではなく手打ちしてくれたソバをご馳走になったのでちゅ。
愛竿と打ちあがったソバ。
その日は田島パパとカンチャンとでテンカラ大王の根城へお伺いしたのですが、天守閣に入ってまずびっくらしたのは、ま
ずテンカラ大王の装束。グレーの作務衣を着込んで完全に板前のカッコしてます。「まぁそこに座ってイタマエ」と大王は言ったかどうだったか・・・。そして
目を見張るのが、壁に飾られた歴戦の槍や刀・・・じゃなかった、テンカラ竿やテンカラグッズたち。まさにテンカラの殿堂、ミュージアムです。これは入場料
が取れます。そして入場記念には、是非ともアマゴンスキー撮影編集のレア物テンカラビデオをお買い求めください。1本1万円!今なら特別にもう1本プレゼ
ント!(冗談です、ジョーダン)
この時の水一滴が出来上がりを左右するそうです。
さて、大王はいつになく真剣な表情でソバ粉をコネ始めました。ソバというのは水加減ひとつで出来が違うそうで、ほんの
一滴水を加えるだけでも慎重になるんですね。そしてネチクリネチクリとコネていくとアラ不思議、あのパサパサだったソバ粉がちゃんお団子状になっていくで
はありませんか。これは結構力がいる作業のようで、大王の顔が粘土をいじる陶芸家のような表情になってきました。ついにそのお団子はだんだん黒ずんでい
き、大王の手はだんだん白くなっていったのです。(冗談ですよ、ジョーダン)
この麺棒コロコロが楽しそう。
ここまでの力作業が済むと、ここからはなんとなく楽しそうなプレイになります。生地を麺棒でコロコロして平たく伸ばし
ていきます。このあたりの手際は慣れたもので、多くの失敗を経験した者にしか出せない熟練の技に魅せられてしまいます。ところでこの麺棒、たまに切断され
てテンカラ竿のグリップになっているとかいないとか。あとは平たくなったソバ生地を折り畳みいよいよ細く切っていくわけですが、麺の幅というか太さによっ
ても食感が変わりますのでこれがなかなか気を使うそうです。
板についた板前姿。
いよいよお食事タイム。大王はせっせとソバを茹でてくれます。ソバは茹で具合も難しいのですね。茹で具合に関し
て田島パパとカンチャンは注文をつけとりました。「ええやん今の固さで」と思っても二人はいろいろと批評してます。んん、よく違いがわからん。さて、打ち
たてのソバと先に出来上がっていたウドン、そして奥方の手になるテンプラ、和え物などの料理を我々は餓鬼のごとく食させていただきました。ちなみに奥方様
の料理は絶品なんです。何を食べても美味しいのです。そしてソバもさることながらウドンの美味しさにも驚きました。大王は手抜きウドンなどと謙遜(か?)
されてましたが、見事に讃岐ウドンのコシの強さを表現していました。う〜ん、麺類は奥が深い。最後はやはりソバ湯で締めなければいけません。しかし、この
ソバ湯がまた濃ィ〜のなんのって、もうギリギリ液体って感じ。こんなに濃厚なソバ湯は初めてでした。こりゃ他ではソバ湯が飲めなくなります。
見事な手さばきです。
