テンカラーズ&木村一成写真事務所公式サイト アマゴンスキー on the web テンカラ雑記2015年版 その3
ちょびっと登山、ちょびっとテンカラ

お盆休みのことを書こうと思いつつ、なかなか更新せずにいたら朝夕がとても涼しくなっていました。
2015年の夏はいつもより早く終わってしまった気がします。
歳をくったからでしょうね。

なかなか休みが取れない日々ですが、今夏は思い切って5日間休みました。
テンカラの話題は大してありませんけど、日記がわりに書いておこうと思います。

まんず、8月10日。
上高地から徳本峠小屋へ。
徳本峠は、 とくごうとうげ、と読みます。
・・・読めません。
川内原発を、かわうちはらはつ、というくらい読めません。

この徳本峠小屋にケンちゃんという山男が働いています。
ソラミミパンのマスターことニラさんの友人です。
ソラミミパンは小牧市にある天然酵母のパン屋さんで、虫クンがパン焼きの修行をさせてもらっています。

で、ケンちゃんに会いに行こうとニラさんが言い出し、急遽「ソラミミパン山岳部」が結成されました。
以下の5人がメンバーです。

ニラさん(52歳)
アワシマさん(年齢不詳の美女)
虫クン(さて、いくつだったか?)
テンカ(むっつ)
アマゴンスキー(来年生誕半世紀)

なんと登山初心者ばかり!
ケンちゃんからは初級コースと聞いていたので、ま、大丈夫か。
アマゴンも伊吹山で根をあげるレベル。
谷へ降りるほうは得意なんですがねぇ。

さてさて、
峠の小屋に着いたらヤッホーッと叫ぶんだ!
重さ3キロのでっかいパンをおみやげに持っていくだ!
と、ニラさんと アワシマさんはやたら盛り上がっておりました。
ちなみに重さ3キロのパンは「地球」といって、ソラミミパンの人気商品です。


ふ〜む、20年ぶりに見た梓川と穂高、上高地はいいなぁ〜。
山登りは苦手ですけど、山を眺めるのは大好きです。


上高地は 平坦なのでハイキング気分。
木道を静々と進んでいるときはいいのですが、時々ニラさんとテンカはスキップしておりました。
ここで体力を使い果たさなければよいがと心配になります。


上高地は写真に撮りたいところだらけ。
もう峠に登るより、ずっとここで写真撮っていたいなぁ〜と思うアマゴンでした。


お、魚がいたいた、けどブルックなんだかイワナなんだか?
釣って確かめてみたいですが、上高地は禁漁です。


気づいたら午後三時半、雲行きもあやしくなってゴロゴロいってる・・・。
明るいうちに峠の小屋に着かなきゃ、と焦りだしました。
明神から徳本峠まで4Km弱、平均コースタイムは2時間半らしい、まぁダイジョブでしょ。
ただ、ニラさんの持つ「地球」が重そうではあるなぁ。


峠まであと2キロの案内が。
なぁ〜んだ、あと少しと思ってしまうのがシロウトのあさはかさ。
ここから勾配がきつくなるのです。


案の定、キビシィ〜ッ!!
ん、ニラさんどこだ?


水場でニラさんを待って記念撮影、無理無理の笑顔です。
「地球」を捨てたろかとニラさんは何度も思ったそうです。


なんとか午後6時前に徳本峠小屋にたどり着き安堵するソラミミパン山岳部。
ところが、夕暮れ時に山小屋へ到着するのは常識はずれのようで、もうちょいで捜索隊が出るところでした。
足元が明るいうちに山小屋へ着けばいいなんて考えが、もう常識はずれみたい。
さらに、到着してすぐにヤッホーッってデカイ声で叫んで、これもどうやらご法度。
明日に備えてもう寝ている方がいるそうで。
我々はここがゴールですが、他の登山者は霞沢岳登頂を明日に控えていらっしゃるのです。


右端がケンちゃんです、徳本峠小屋の番人です。
まんなかのまぁ〜るいデカいパンが「地球」です。
ここは寝台の下のスペース、いわゆる談話室のようなものでしょうか。
往時、芥川龍之介や高村光太郎もここに座ったはず!


夜中の1時過ぎ、目が覚めて外へ出たら星がキレイ!
真夏の夜というのに、標高2135mは寒いくらい。
そして趣のある休館の建物が荘厳ですらあります。
って、虫クンは最初みたとき便所かと思ったようで・・・(失礼)


そして迎えた峠の朝、穂高の山容が静かに姿をあらわす。
深田久弥が日本百名山に「日本の山岳景観の最高のもの」と書いた景色だそうです。
さて、徳本峠小屋のケンちゃんに会うというミッションを完了し、我々は上高地方面へ帰りました。
そのまま島々谷方向へ降りれば、イワナでも釣りながら行けるのにと思ったのはアマゴンと虫クンだけでした。

あ、そういえばこれはテンカラ雑記でした。
ここまでなにもテンカラの話題がありませんねぇ。

んでは、すこしだけテンカラのお話を。

ニラさんとアワシマさんとは平湯でお別れして、アマゴンスキー家は松本市(旧波田町)の義兄の家へ。
義兄、つまり虫クンのお兄さんはイワナの養殖業をしております。
ここに3日間ほど泊めてもらい、松本市内や安曇野を散策しました。
で、近くに川がありますので、朝夕のほんのひと時テンカラを振りました。
流れに入る気もなかったので、ウェーダーも履かず気楽なカッコで釣りしてました。


ブラウントラウトばかりと聞いていたとおりでした。
40センチオーバーのデカいやつも掛かりましたがハリス切れ。
でも、あまり惜しいとも悔しいとも思えないのです。


虫クンにもヒット!
いい型のブラウンでしょうか。


と、思いきやヤマメではないですか。
グッドサイズです。
てっきりブラウンと思ってしまいました。

え〜、ちょびっとだけ登山、ちょびっとだけテンカラを楽しんだお盆休み。
義兄に言わせると、徳本峠は登山とはいわん、そうです。
ありゃ頂上じゃなく、鞍部だ、鞍部!



  

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