木村一成写真事務所公式サイト アマゴンスキー on the web 2003年版 No.7

鬼はいかにアマゴを誘い出したか。


藤の花咲く清流にて。
テンカラの鬼こと榊原正巳さんのキャスティングはいつ見てもカッコいいね!

 いつもながら鬼師匠のテンカラは刺激的だ。
 テンカラの鬼と誰もが呼ぶ榊原正巳さんの腕前については、もう至る所でかたり尽くされた感があるが、どうしてどうして実釣を見る度に新たに勉強になるこ とばかりだ。おそらく鬼師匠以上にテンカラテクニックのある人はいないだろう。

 先日も同行させてもらった折、鬼のテクニックをまざまざと見た。そこは釣り人が多くアマゴもスレきったような場所だった。と、あるポイントで鬼が 何度も毛バリを打ち込みだした。それは誰もが見過ごすような小さなポイントだった。よしんばそこを見つけた人がいたとしても、毛バリを2〜3回流して出な かったら見切ってしまうだろう。そんなポイントで鬼師匠は♯6のフックにハックルをたっぷり巻いた大きな毛バリを何度も何度も流す。良型が付いていること を確信したかのように執拗に攻めている。するとどうだろう、ついにその誘いに耐えきれなくなったのか、27〜8センチは優にありそうなアマゴがギランと毛 バリを追ったではないか! 残念ながら毛バリを食わえさすには至らなかったが、その誘い出すテクニックに感動してしまった。ちなみに鬼師匠にとっては初め て入る場所であったにもかかわらず、皆が攻めるような一級ポイントには目もくれず、ひたすら小さな竿抜けを攻めていたのだ。人の多さを読み切り、竿抜けか らしか出ないだろうという判断だったのだろうか。

 ちなみにこの日の釣行は、鬼師匠とその奥様のCoCoさん、ムッシュ鬼伝さん、セニョール・カバニーニ、Oさん、M君と私のテンカラ組に加え、関 東からはるばるやってきた餌釣り師3名も含めて賑わしい釣行であった。そして恐るべきは餌釣りの威力でもあった。苦戦するテンカラ組を後目に、数多くの良 型を釣っていた。5月中旬過ぎというのに水温が上がらず毛バリへの反応は鈍い。流れに毛バリを沈ませてようやく食うといった状態であった。やはりテンカラ は条件に大きく左右される釣りだと悟った次第である。


皆揃って昼食タ〜イム。素麺がメチャ美味しい!
アレッ?素麺茹でてるCoCoさんが写ってないがねぇ〜。
それからセニョール・カバニーニはノビルを採りに行ってます。


こちらはテンカラ組のみで記念撮影。
川の近くにいるだけで皆の顔がほころびます。


鬼がCoCoさんに寄り添うように釣りをする。
いい光景でしょ。


鬼の弟子のムッシュ鬼伝さん(右)とそのまた弟子のM君。
ムッシュ鬼伝さんはテンカラも凄腕だけど料理もうまい!!
M君はテンカラビギナーなれど、いいセンスしてます。


愉快なテンカラ師、セニョール・カバニーニ。
普段は陽気な人だけど毛バリを振るときはマジなんです、ホント。

 

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